石組みかまどの仕上げ
2009年 09月 20日
今回は釜とカマドの間にあるスペースをセメントで埋めて密閉させます。
釜を入れた状態で、セメントを流し込んで、ある程度乾かします。
ある程度固まってから釜をとってみたら、ちょっと流れていない箇所がありました。今度はこの穴を埋めていきます。
埋めた後は小手を使って滑らかにします。これは技術が要りそう。
しっかりレベルもとります。プロは細かい所もきっちりこなすんです。
完成。
“これがプロの石積みだ”というものをしっかり見せていただきました。前面の石板の上のモルタルの滑らかさと、石のゴツゴツ感がくっきりしている所が見どころです。しかも水が溜らない事も考慮に入れて多少勾配をつけています。
とにかく細かい所を手を抜かず、ひとつひとつをきっちりこなす事が“良い仕事”のポイントなんですね。
たまたま近くに石垣があったので見てみたら、“とりあえず石を載せてモルタルをたっぷり流してくっつけました~”みたいな感じでした。
今回やってみた事で、良い仕事と大した事ない仕事が分かるようになりました。やっぱり“質の良い物”を知らんと“質の悪い物”に気付かないんだよな。ちょっと京都に行ってみたくなりました。そういう視点で見れば高校生の頃行った時とは全然違う物が見れる気がする。