暑さで農産物にも弊害が
2010年 08月 24日
蔵王山麓グリーンツーリズム交流会の名残で私に直接電話が来るので個人的に案内しています。そのうち観光協会に振るようにします。
学校によりますが、基本的にはハートランドのバター作りor乳搾り体験と、七日原地区の大根掘り体験になっています。これに場合によってこけしを絡める感じ。
今年は口蹄疫の関係でハートランドさんの乳しぼりが出来るか微妙な感じなんです。
一応9月の中旬くらいに再開する予定ではあるようですが、今行ってもできません。それといつもだと動物が放されているんですが、それも自粛。
意外な所で色んな影響が出ています。
今回の学校さんはバター作りなのでとりあえずは問題ナシ。
次は大根畑の下見にいきましたが、これがなかなかシンドイ。今年は気温が高すぎて、大根がうまく育たないんだそうです。発芽しても焼けてしまう感じ。今年は雨も極端に少ないですからね。
うねに所々穴が空いてしまってます。むしろ穴の方が多いかな。
大根掘りの予定が9月末なので、その2週前くらいに確認して、出来るかどうか判断しなおす事にしました。
まぁ大根掘りできないくらいの事は“今年は残念だねぇ”で済むけど、大根を大量に作って生業にしている農家さんからすれば、えらい事だよなぁ。
天気の事だからどうしようもない事だし。話を聞いていて具合が悪くなりました。
この間は教育旅行の研修で色んな人が大根掘りに来たんだけど、高温障害でダメになってたからトウモロコシを収穫させたと言っていました。
むしろ気候によって獲れない事がある現場を見せる事の方が、よっぽど教育的には価値がありそうですが。
今年はいままでにないほどの高温・少雨ですからね。そんな事が起きても不思議じゃないです。
蔵王の気候が蔵王らしくないという事は特産とされている物に影響が出るって事ですね。
今年は里芋もひどいようです。
蔵王は夏の湿気が多いから里芋に良いのに、湿気がないんじゃねぇ。
どうも今までの経験で作物を作れる世の中ではなくなって来ているようです。
それって蔵王に限らず今までの特産品の地図が塗り替わる事もありえるかも。
まぁその辺の特産物の産地なんてこの何十年かで出来たものだろうから、何十年か先にはまた変わっていても不思議じゃないか。
単品を大量生産するのではなく、多品目を少量で生産するという考えも気候の変動にたいするリスクヘッジという観点から導入した方が良いのかな。
ある程度多品目であれば一人当たりの売上が増えるから、比較的お客さんが少なくてもよくなるし。
効率は落ちるし簡単ではないですけどね。
ただ天候というどうしようもない物を相手にしている以上、そのくらいの融通を利かす考え方が必要になるんじゃないかなぁ。
にほんブログ村