今さらながら
2008年 11月 25日
三国志の赤壁の戦い(三国志の中で一番有名な戦い)をモチーフにした映画。まぁ三国志のようなボリュームのある話を数時間にまとめるのは無理な話なので、赤壁に特化しているのは良いと思います。ただ単に三国志の話をなぞった話を映画にして見せられてもしょうがないから、原作のファンからするとえっ?って思うような演出もあるんだろうと思って、映画そのものを楽しむというよりどのように描くのかを楽しむつもりで観に行きました。
ある程度予想していましたが、やっぱりキャラ付けが極端で面白い。やっぱ映画にするにはわかりやすいキャラ設定は大事だよね。劉備は挙兵前にやっていたわらじ売りキャラでわらじを未だに編んでるし、関羽は挙兵する前にやっていた教師キャラで子供たちに学問を教えている。最高に面白いのは張飛で、大声でわめく短気キャラなのはわかりますが、戦場では素手で戦うというありえない設定(これは劇場で爆笑しました)。細かい設定をエッセンスとして入れてくるので、そこ入れてきますかぁみたいな視点で見ていました。
個人的には関羽が曹操に昔世話になったエピソードはしっかり入れておかないといけない気がするけど、それはどうするのかなぁ?なんかあまり触れられていない気がするけど、後半にこれが伏線で効いてくるはず。
原作ではだいぶ後に出てくる孫権の妹が出てくるけど、極端なキャラのおっさん達が集まるむさくるしい話だから、やっぱり彩りは必要ですね。多分今回の映画では描かれないだろうけど、今後彼女がたどる運命を考えると彼女の話も映画にできそうではあるなぁ。
まぁ何も考えずに普通に楽しめる映画だと思います。中途半端な所で終わるので、不完全燃焼感を感じる人はいそうですが。次回作も観にいきます。