震災当日の話
2011年 03月 30日
今回は震災当日の話。
被害はあったんですけど、報道されている地域と比べると大した事ないので、変に被災状況を書いて過剰な心配を招くのもいかがなものかと思って、あまり詳しくは書いてませんでしたが、ある程度時間が経って状況も落ち着いてきたのでそろそろ書いても問題ないでしょう。
あの日は弟が社会人講師として高校に出向いた日でした。
私は農場で仕事してたんですが、弟の話を聞きに行ったうちのお客さんが農場に来てるという事で、ごあいさつをしようと事務所に戻ってメールチェックをしながら、来るのを待ってました。
パソコンと向き合ってたら携帯から聞いた事ないような音がなって、“こんな時間にアラームつけたっけ?”と思ってみてみたら、緊急地震速報の表示。
それからちょっとして地震が来ました。
なんだか尋常じゃない揺れだったので裸足で外に出ました。基本外に出てしまえば上から物が落ちて来るような所ではないので、“とうとう前から言われていた宮城県沖地震が来たのか”と思って、“なんとかその災害は生き延びたな”とか考えてました。
そういえばばあちゃんが寝てる所はタンスが倒れて来たら大変だと思って、行ってみたらものすごい揺れの中でばあちゃんは“スゴイね”みたいな感じでニコニコしている。タンスあぶないからもっと部屋のこっちに移動してというんだけど、耳遠いからなかなか通じないんですよね(-_-;)
まぁなんとかおさまったからよかったけど...
今まで経験した事ないような揺れでしたね。後で見たらこの辺のエリアは震度6強だったそうですね。
ちなみにその時に携帯で撮った動画。
撮ってる人間も揺れてるから全然伝わらないかもしれないけど、電線の揺れとか見ると尋常じゃない感じが伝わるかなぁ。
車とかもみんなぐらぐら動いてました。弟のバイクの盗難防止アラームが鳴り続いてます。
家の縁側のサッシはバタバタ外れました。
家が歪んで引き戸が開かなくなりましたね。
あちこちに地割れも。
ハウスの配管が破裂して水が噴き出しました。
植物を載せている棚も壊れました。
翌日ハウスでシチューというイベントをやる予定だったのですが、これは無理かもなぁと思って、佐々木シェフの所に相談行こうとしたら、よそはもっとひどい事になってて驚きました。
道路も場所によっては割れてべっこり陥没してました。
電気が止まったらしく、信号も動いていない。
こりゃ無理だなぁと思ってお店に行ったら佐々木さんの所も建物は大丈夫なんですけど、ごっちゃごちゃになってました。
話を聞いたら津波で南三陸の町なくなったんじゃないか?みたいな話をされて今回の地震の尋常じゃなさに気づきました。
これから30年くらいの間に宮城県沖地震が来るという話を聞いていて、ちょうど私が生まれる年に起こった地震規模の話を想像してたんですが、そんなレベルのものじゃなかったですね。
家に帰って、事務所のプレハブは地震に強いだろうという事で、そちらに家族で寝る事にして、食料や布団を集めました。
電気が止まったので照明になるようにロウソクを探しましたが、大した量がない。
まぁサッサと寝ればいいかと思ったのですが、親父がテレビが見たくてしょうがなかったらしく、発電機を持ってきて電気を起こしてテレビを見ましたが映らず、せっかくだからと携帯その他の充電に使いました。
ばあちゃんはみんなで一緒にいられるのが嬉しいらしく、終始ご機嫌でしたね。
うちの家族はみんな出掛けてばかりいて、家にいないのでみんなで同じ部屋で寝てる事がとても嬉しかったみたいです。
リアルタイムの映像を改めて見、
あの日は、たいへんな震災の始まりだったことを
改めて感じます。
ついさっきまで
綺麗にスタッフの方が手入れをされていた鉢たちが、
あっという間に崩れ。
揺れる車、割れる道路。
帰り道は信号も機能せず、道路も隆起。
家々の塀は倒れ、瓦は落ち、不安な面持ちの人々が道路に出て来。
ラジオでは、10m規模の津波が来るので避難してください、が繰り返し放送され。
子供の元へ、と思うのに、車は動かず。
それから直に、一ヶ月になります。
被災の方々、救済の方々、思うと切なくなります。
まずは自分たちの生活をしっかりさせ、
救済支援を、皆がすこしでも出来ることから始めつつ、
経済産業を復興させる。
その利潤を被災地に支援しなければなと、思いました。
ガソリンがたまったら、
また蔵王に遊びに行っても良いですか^^。
帰り道信号なくて大変だったんじゃないかなぁと心配してました。
交通量多い所で信号動かないのは田舎とは全然違うでしょうから。
まずは復興できる所から復興して、その力で引き上げられるようにするというのが現実的ですよね。
自分の得意な事で社会に貢献する事が復興への道だと思います。
ぜひまた蔵王にいらしてください。
所々道路はボコボコしてますけど、だいぶ落ち着きました(^^)