SR3サイタマノラッパー観てきました。
2012年 07月 08日
SRシリーズは北関東の田舎で(うちよりずっと都会だけど)ラップをやっている若者の鬱屈した日常を描いた映画です。1作目は埼玉、2作目は群馬を舞台にしていて、今回の3作目は栃木。
地方を舞台としたコメディー要素ありつつの青春ドラマといった所ですね。
出演者達はラッパーを夢見る若者なので、ポイントポイントでラップが出てきます。
ミュージカルの歌みたいなものです。考えてみると歌よりラップの方が変に音楽とかなくても行けるので日常シーンとシームレスに見せられるんですよねぇ。これは意外な発見でした。
日常でやっているラップなんて、端から見ると恰好悪いんですが、観客としてはそいつの物語を観ているので、置かれている状況や想いも汲み取り、その言葉に感動するんです。
この映画の良いなと思う所はそういうシーンも引きで撮って客観的に観るとちょっと格好悪いけどっていう視点は入ってる所なんですよね。
そんな視点はありつつもやっぱり感動します。私は普段ラップとか聴かないんですけどね。
格好悪かろうが何だろうが想いを叫びたい事ってあるんです。むしろその方が心を揺り動かされる事が多いと思います。
登場人物は正直ちょっとイタイ人達ばかりなんだけど、たまらなく愛おしい。
今回はちょっと前作までのトーンとは違ってハードな展開が多かった印象ですが、ますます面白く心に残る作品でした。
若干の暴力描写はあります。
二つのストーリーが同時進行していくんですが、片方はハード展開、片方がコメディ展開でうまくバランスは取れています。
ハード展開の方だけだとちょっとキツかったもなぁ。
“救い”の部分のコメディパートがあるから良かったけど。
その辺のバランス感覚がすごいんですよね。
とにかくおススメです。
仙台駅東口のBiVi2階にあるチネ・ラヴィータでやっています。今週は18:30と20:50。
続編ですがこの映画だけ観てもわかるような作りにはなっています。
気になる人は1作目だけ観れば大丈夫。
さらに昨日は監督、音楽監督、主人公達の舞台挨拶がありました。
僕らからすると映画の中のスターが現実に出てきた感動です。
話を聞くとインディーズ映画で宣伝費もかけられないので、初日を迎えるにあたって仙台で出演者でビラまきもやってたみたいですね。
僕らからするとスターな人達がそんな事してたのかと驚きましたが、知らない人からすると知らない人だもんな~
ヒラードがツーショット写真撮ってもらってました。
ラモスに会った時以上に嬉しかったと言ってました。確かに私もそうかも。
本とサントラCDも買ってきました。
今日はサントラ聴きながら余韻に浸ってます。
舞台挨拶も含めてホント心に残る映画体験になりました。