ソトコト6月号に載りました。
2013年 05月 09日


左下の方に平間拓也として載ってます。
ソーシャルな農家っていまいちよくわからないですけど、社会における農の役割とか意識している農家って事かな?それとも買い手とつながりがある農家って事かな?
面白そうな農家さんがずらりと紹介されてます。
アンケートに私の農書というのがあって、私は「有機栽培の基礎と実際」を紹介しました。
有機栽培について科学的な視点で書いた本で、これ以前ブログに書いた事がありましたが、現実に起きてる事や聞いている事と教科書で習う事とのギャップの部分で、なんでだろう?ともやもやしてた事がバシッとつながった本なんですよね。
この本はホントすごいです。
私なりの一番のポイントは植物がイオンのような小さい物に分解されない状態で糖やアミノ酸のような大きな物の状態でも吸収されるという事。
教科書的には分解されないと吸収されないとあって、有機物を与える事は肥料を保つキャパを広げる事にはつながっても、直接植物に栄養素として与えるものとしては意味がない(どっちにせよ分解されてから吸収されるから無機栄養素を与えても同じ)とされていたんですよね。
でも実際堆肥をしっかり入れて作った野菜は美味しく感じるよな~って思ってたんですが、糖やアミノ酸を吸うのであれば、植物体が自力で生産する行程を省けるのでより美味しくできてもおかしくない。
ステビア農法があったり、花にオロナミンCかけると長持ちする、植物に味の素をふりかけると元気になるなんて民間農法的なものもこれなら説明つくんですよね。
あと面白かったのがなぜトマトの糖度をあげるのに水をきるか?の話。
植物体内における窒素と炭素の割合の問題で、窒素比率が多いと果実に栄養がいかないので水をきる事で窒素の吸収を減らす事をやっているんだけど、窒素比率を下げる為に炭素の量を増やすと水を切らなくても良いという事が書いてあったんですよね。
水を切らずに育てた方が光合成量は増えるので、それさえつかんでいればもっと美味しいトマトができるとの事(もちろん水をやりすぎるのもよくないと思います)。
この技術マスターできたらすごいですけどね。

理解するには植物に関して高校の生物くらいの知識はあった方が良いかな~
もちろんこの本の内容が完璧であるという保証もないですけど、今まで現場で釈然としなかった事がこの本を読むとすごく納得できるんです。
そういう意味で説得力を感じたんですよね。
そしたら今回取り上げられている30人の中にもう一人同じ本をあげている人がいました。
わかってくれてる人が他にもいてちょっと嬉しい(*^_^*)
あと「ジョジョの奇妙な冒険」あげてる人いましたね~
うわぁそういうのもアリだったのか~とショックでした。
農書って事で普通に農業の本挙げてしまう私はやっぱり普通の人間だな(-_-;)
ソーシャル農家って事で将来のビジョンは「農作業できる合宿所を作る」って書いちゃったし。
空気読み過ぎ(^_^;)
まぁもちろんこれもやりたい事だしやるつもりですけど、それが第一のビジョンってわけでもないんだよな~
もっとハーブの楽しみ方を探す事や蔵王とハーブの魅力をつなげていく事の比率の方が大きいんですけど。どうせなら普通にそういう事書いておけば良かった。
他の人は結構自由に書いてるんですよね。
これは全国の書店で売っていると思うので、見かけた際にはよろしくお願いします。
アマゾンにもありますよ~
↓
掲載されたのに送られて来ないなと思ってアマゾンで買ったら、知らない間に届いてた(^_^;)
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炭素の量を増やすとかいうのも面白そうですね。結晶としては大きいから(いや、地質屋の感性かも(^_^;))、たとえば涵養水にCO2とか付加してやるんでしょうか?
教科書になるには何年もかかるから、ホントに新しい事って入らないんですよね~
大学で学んだ事だって卒業から年数経てば経つほど古くなっていきますし。
いかに社会人になってからどう学ぶか?情報を得るか?がポイントなんでしょうね。
炭素を増やすという事は糖を増やすって事なので、でんぷんや糖が多めの肥料を堆肥として与えるって事だと思います。
そんなケミカルな事は現場じゃできないですよね(笑)