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みやぎ食ひとサロンに東北食べる通信さんに来ていただきました。

2/19にみやぎ食ひと交流サロンがありまして、東北食べる通信を発行している東北開墾の成影さんをゲストスピーカーに招いてお話を聞きました。


みやぎ食ひとサロンに東北食べる通信さんに来ていただきました。_d0072903_19083786.jpg


色んな所に派生しているプロジェクトなんですが、花巻が拠点で東京にはよく行くけど意外と東北の大都市である仙台につながりが少ないという事だったので、食に興味のある仙台近辺の人達が集まる食ひとサロンで紹介してつながりを多くしてもらえたら良いなという事で主催しているファイブブリッジさんにお願いして、今月のテーマに選んでいただいて、私がコーディネーターをつとめました。

「東北食べる通信」は「世なおしは食なおし」とのメッセージで生産者や食材の価値を消費者に伝えるべく、東北の生産者の現場を徹底的に取材し、食材と一緒に届ける月刊誌です。
誌面と食材を届けるだけでなくSNS上での交流や生産者を囲んでのイベントも開催し、読者が自発的に生産者を応援するコミュニティを形成するところまで発展しています読者数は1000を超え、モデルにした事業が日本中に拡がりさらには海外でも展開され始めています。
2016年5月に「ざおうハーブ」を取り上げていただいたんですが、まず取材のエネルギーがかなりすごくて取材対象の人生をすごく掘り下げて、その人を伝えるのにどういう誌面にすれば良いか?って事から誌面作りしている印象です。私達の時はハーブをカープの選手に例えたり、サッカー選手に例えて紹介するコーナーだったり、楽しい蔵王ライフを伝えるべく個人的おススメスポットを紹介するコーナー。

読者の人達の熱量にこんな世界があるのかと驚きました。取り上げられている生産者さんも魅力的な人ばかりで、一読者として毎月どんな人が紹介されるのか楽しみにしています。

とにかく一生懸命生産者と生活者をつなごうとしている媒体で、ただ紹介して終わりというのではなく、真剣に生産者を応援している印象を受けます。
応援されている立場ではありますが、そんな素敵な活動がどんどん拡がって欲しいし、スタッフの人達もみんな良い人達でこっちも応援したいと思える人達。成影さんは学生時代に読者で一度東京で働いてから東北食べる通信の仕事がしたいという事で加入したそうです。

みやぎ食ひとサロンに東北食べる通信さんに来ていただきました。_d0072903_16254783.jpg

まず、参加者のみなさんに自己紹介をしていただいて、それから成影さんに食べる通信の仕組みとか現場の話を聞きました。

事例として紹介されていたのは、過密に育てていたのを震災を機にまばらに育てる事にした事で生育スピードも品質も上がった牡蠣の話とか、1m以上積もった雪から手掘りして出荷しているキャベツの話とか、全ての魚種の線量を計測して99%の魚種は大丈夫なのに福島産だというだけで買ってくれないからと週2回数時間しか漁に出れていない漁師さんの話とか、いずれも心を揺さぶる何かがある生産者さんでしたね。
これ社会としてどう考える?というのをひとりの人間としてつきつけられるというか。

想像はしてたけど、やはり取材にかける労力がすごく、よくそれを月刊でやれてるなと驚きます。東北6県が対象だから移動距離もハンパない。


そんな食べる通信をもっと色んな人に拡げて行くにはどうしたら良いかな?って事をテーマにみんなでグループディスカッションしました。


色々意見は出ましたが、まずは入り口を広くして触れる動機づけを増やす事かな~という話が多かったですかね。主旨をしっかり理解して購読してくれる人だけでなくまずは美味しい食材をきっかけに知ってもらうとか、飲食店でイベントをしてそこのお客さんで興味持ってくれる人を増やすとか、グループで定期購読プラス食材をちょっと多めに頼んでみんなで楽しむサークルを作るとか。
ファーストコンタクトの機会を作る事を増やす事、もともとコミュニティがある所とコラボする事だったりは他の事でも同じような事が言えるかもしれませんね。コンテンツの内容以上にまずは誰が勧めているか?がきっかけとしては大きい事はありそう。

まったく発想になかった所では、食べる通信としてのゴールをどこに設定しているか?という質問で、食べる通信としてはそれがなくても良くなる社会、生産者と消費者がつながってお互いを尊重できるような社会になる事、がゴールという話が出て、それならば意外と読者を増やす努力と並行して各地の食べる通信の編集長をやってくれる人を作ってそういう機会を作りやすくして行く事がゴールに近づくかも、という話。
確かに目的設定次第ではアプローチの考え方も変わってきますね。


東北食べる通信、興味持った方はこちらからチェックしてみてください。


面白いのはその食材の生きてた時の状態がイメージしやすいようにあえて加工しすぎずにホールで送るんだそうです。わかめはめかぶついたままとか、里芋も親芋についた状態だったり、うには殻つきだったり。そういうものを加工する手間もあえて体験して楽しむというスタンス。

冊子を熟読して、食材を加工して、冊子の物語に想いを馳せながら料理して食べるのにだいたい2時間。月に一度良い映画を観るつもりでいかがですか?
と成影さんはおっしゃってました。


おススメですよ~



by hiraqT | 2018-02-27 12:17 | ・食ネタ | Comments(0)

蔵王のハーブ農家の日常です。(株)ざおうハーブ(http://www.zaoherb.com/)


by zaoherb
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