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今までの農業感が変わりました。

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 有機農業の事を勉強しようとして、最近買った本なんですが、とても良い本で感動しました。色々勉強はしますが、どうしても知識がつぎはぎで、なんかつじつま合わなくて“結局どっちが正しいの”?とか“なんでこうなるのかなぁ”と疑問に思っていた事がすぱっと理論的にわかりました。正直有機栽培って“なんとなく”の部分があったりして、イメージばかりの話で結局の所何のどういう成分が良いのよ?みたいな気持ちがありました。
 有機栽培の野菜がおいしかったりするのは、そんな大変な事をする人はよく考えて農業をしている人だからおいしく作るノウハウがあるんだろう思っていて、有機栽培はあくまで食の安全や環境の保全、地力による肥培管理の安定の為には役に立つだろうけど、味には関係ないんじゃないの?とか思っていました。でもこの本を読んでなるほどだからおいしく出来るのかというのがわかりました。
 
 とにかく衝撃だったのが、肥料の吸収の仕方です。今までの常識として、植物の根はあくまで小さく分解された形(硝酸態チッソ等)で吸収されるのであって、大きなもの(アミノ酸・糖)は吸わないというのがありました。あくまで有機物を肥料として与えても、あくまで微生物によって小さく分解されない限り吸収されないので、最初からその形に分解したものを与えればそれで十分というのが常識でした。それが化学肥料です。畑に化学肥料ばかり使っていると土が硬くなったり、やりすぎると塩類が集積したりして長い目で見ると良くないけれど、あくまで養分として考えた場合は有機質肥料であろうが化学肥料であろうが関係ないんです。というのが定説だったのですが、実は最近の研究で分解前の有機物(アミノ酸や糖)も吸収するというのがわかったらしいのです。分解前の有機物が吸収されるとなんで良いかというと、植物は根から吸収されたチッソを原料にしてアミノ酸を自分で作ったり、光合成をして糖を作るわけなんですが、最初からアミノ酸や糖の状態で吸収できるんであれば、自分で作る分も含めてその植物に含まれるアミノ酸や糖も増えるです。そうするとそれを原料に作られる有用成分も増えるという寸法です。ステビア堆肥を与えると甘くなるという話もステビアの糖が吸収されているんだと考えると理屈が通ります(これまでは甘いもの与えりゃ甘くなるなんてそんな単純な話あるかよと思っていましたが)。だから有機栽培で作ったものがおいしくできるというのは十分あり得ます(成分量が一定じゃないから簡単ではないんですが)。
 
 でも有機栽培でおいしいものが作れる可能性があるんであれば、うまく使えるようになったら強いなぁと思ってとても嬉しくなりました。資金力のある企業が入ってきてやろうとしてもそんなに簡単にできるもんじゃないから、細かい農家がおいしいものを作って生き残るという道がありそうな気がします。ファミレスに対して個人のおいしい飲食店が生き残るみたいに。という事でそんな大いなる希望を胸に抱きつつ今年からこつこつ実験していこうかと思います。
by hiraqT | 2008-01-15 22:00 | ・農場ネタ | Comments(0)

蔵王のハーブ農家の日常です。(株)ざおうハーブ(http://www.zaoherb.com/)


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